ツクール日記

創った、使った、感じたことのメモ

10年以上前の古いプリンターでオリジナルの名刺を作る!

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ツクール.jpの名刺を作ろうと、思いつきでデザインしたのはいいけど、環境を整えることに苦労しました。

名刺デザイン

今回作ろうと考えた名刺のデザイン案はこれ。赤と黒の紙にクリアで背景「”/」を印刷し、文字は白で印刷するという計画。

スクリーンショット 2013-09-05 22.40.49

金欠な私は、RetinaディスプレイのMacBook ProなのにIllustrator CS3でデザインしています。なのでピクセルが粗く使いづらいですが、それ以外は支障がないのでそのまま製作開始しました。

印刷屋さんに頼もう!?

実はこのデザイン案が出来た段階で印刷屋さんに頼んで完成と思っていました。

が、どうも白色やクリアの印刷は随分お高くなるようで、初回は版代とかで万越え!各色50枚ずつ作ろうと思っていたので、私にはとても無理そうです。

仕方なく自分で作ることにしました。

どうやって印刷しようか

今回制作する名刺は、以下の条件を満たしたいと考えています。

  • 色のついた紙に白色で文字を印刷
  • 背景の「”/」はクリアで艶っぽく

私の経験によると、これらの条件はインクジェットプリンターでは実現できません。

白を印刷できるプリンターといえば、アルプス電気の昇華型プリンターしかありません。(たぶん。)

アルプス電気の昇華型プリンターMD-1500

実は十数年前、当時レーザープリンターが高価だったのでアルプス電気のMD-1500を購入しておりました。動機はインクジェットプリオンターでは不可能な1ミリ以下の極細の線が印刷できるからだったと思います。

それから十数年、ほとんど使われず数百キロ離れた実家のiMac(ポリカーボネイト)の横で鎮座しておりました。

つまり、ほぼ新品同様!

しかしここで時の流れに軽く躓きました。

  • Intel Mac用のドライバがない
  • ドライバはMac OS 9.2.2 / Mac OSX 10.4.11 までの対応
  • Windows XP用ドライバはパラレルポート接続のみ
  • Windows XP用ドライバは有償販売 2,100円
  • パラレル-USB変換ケーブルは持っている

現在の環境Mac OSX 10.8ではまず動作しませんし、Parallels Desktop for Mac 上のWindows XPにはパラレルポートがありません。

Sheepshaverを使ってMac OS8〜9を構築する案も考えましたが、実家にCD-ROMがあったかも覚えていません。(><)

仕方がないので今回は倉庫で眠っていたMac miniのクラシック環境を立ち上げ、画面共有で印刷する方針に決めました。

マイクロドライプリンタとはこんなプリンター

現在一般的に流通しているインクジェット方式のプリンターとは異なり、インクリボンに乗せてあるインクを熱で転写する方式のプリンター。

インクのにじみがなく、極細線の印刷や、白、メタリックなど特色印刷も出来る。

http://www.alps.co.jp/brand/printer/md5500/gaiyou/index.html

※図は後継機のMd-5500(絶版)

環境を整える

このMac miniは、過去にどのように使用していたか覚えていないので再インストールから始めました。

  1. Mac OS 10.4の再インストール
  2. クラシック環境のインストール
  3. Illustrator 8.0 をインストール
  4. MD-1500の「Macintosh用プリンタドライバ Ver.6.46」をインストール
  5. 環境設定でリモートデスクトップとファイル共有を有効に
  6. 現在使用しているMacBook Proから画面共有
  7. 紙名手配でOK ACカード「まあか」「まくろ」を注文
  8. yodobashi.comで特色ホワイトを注文(お取り寄せ)

クラシック環境のインストール、あの頃はホント面倒な時代でした。

古いIllustratorで読める形に保存し受け渡し

Illustrator CS3で作成した名士のデザインは、Illustrator8形式のEPSファイルで保存しMacMini上のIllustrator 8.0で開きます。

これで準備OK、紙とインクリボンの到着を待つのみ!

8日後 … いざ印刷!

待ちました。紙名手配さんに発注した紙は割と早く届いたのですが、yodobashi.comさんに発注した白いインクリボンは随分待たされました。

さて今回の難題、クリアーで表現したかった背景の「”/」部分ですが、色合わせをしフルカラー印刷でそれっぽく見せることにしました。

黒のカードの方は4原色をベタで印刷すればテカテカのキレイな感じになるのですが、赤の方はうまく色合わせをしてそれっぽく見せる必要があります。この作業は時間がかかりますが少しずつ値を変え試し印刷を繰り返しました。

本番印刷!

名刺は表裏に印刷します。表(カラー版用、白版用)、裏(カラー版用、白版用)のデータを用意します。

さっそく表を印刷。

シアンを印刷。。。マゼンタを印刷。。。イエローを印刷。。。ブラックを印刷。。。(一時停止、白カートリッジに差し替え)ホワイトを印刷。。。

片面印刷に4分程度かかってしまいます。

途中、インクリボンが切れていたり、ミスフィードがあったりまします。でもへこたれません!

名刺の完成!

1枚印刷におよそ10分!バックグランドプリントにも対応していないのでひたすら待ち、インク交換、ひたすら…の繰り返し!

写真 2

印刷されたシートを手作業でカットまします。

カットの間にまた1シート印刷の繰り返し。

写真 1

都合2時間、ようやく30枚程度の名刺が完成!

当初の予定では背景の「”/」はクリアーだったのですが、それっぽく印刷することで対応しました。また白はやや薄く感じもしますがキレイに印刷できたと思います。

いやほんと、名刺交換をためらうくらい頑張りました。

感謝

今回は古いプリンターとOS、そしてディスコン商品のサプライを販売し続けているメーカー(アルプス電気)さんおおかげで完成に至りました。

ボクの記憶が曖昧なのですが、アルプス電気さんはワープロの印字する機械の部分を製造されていたと思います。当時私はカシオ計算機の販社でワープロをせっせと営業して回っていました。

十数年たった今、またこうしてインクリボンの機械を触る機会があるとは思ってもいませんでした。

今もインクリボンを販売し続けているアルプス電気さんに感謝。